古書 【Love is best】
古書店めぐりが趣味で、
今日は、厨川白村の、”近代の戀愛観”を見つけ、興味がわき購入しました。ケースから取り出した表紙には「Love is best」の箔押し文字。
内容は、今となっては当たり前のような、しかし粗削りが故に表現は割と過激でドキドキするような、恋愛や結婚についての論述が続きます。
読んでいて、気に入ったのは、下記の部分です。
まことに戀は火だ。炭が黒かったり、くすぶったりするのは、まだ本当の火ではないからである。熱すれば熱するほど、燃ゆれば燃ゆるほど、純化せられ聖化せられ美化せられるものが戀の焔である。
恋に対する大きな理想があります。こういう思いで、夫くんと、いまからまた恋の焔を燃やしてみたいと思います。
大正11年初版発行。定価は弐円五拾銭。
デジタル書籍が盛んになってきておりますが、紙の本というのは、やっぱりいいものですね。
読み終わった後は、なぜだか無性に peeping life のカップルものが見たくなり、お気に入りの2編を続けてみました。peeping lifeは、おもしろくて爆笑するのですが最後になんとなく心があたたまる作品が多く、現代的なLove is bestという感じがします。
Peeping lifeの中で一番大好きな作品はこれです。
こちらも大好きな、Peeping lifeの「リリックにのせて」。笑いすぎておなかが痛くなります。
癒された土曜日になりました。