自然の生命・いのちとして生きる・・・心の解放への旅・・・

自然の生命・いのちとして生きたい。ブログは私の心の解放区。

医療フリーアクセス

日本では、かかりたい医者を自由に選ぶことができる。東京で病気になっても、新潟の医者にかかりたいと思えばかかれる。そしてどの医者にかかっても、同じ治療を受ければ原則同じ診療報酬で計算される。これが、医療のフリーアクセスといわれるもの。当たり前のようだが、世界的に見るとそうでもない、日本人の受けている恩恵の一つと言ってよいと思う。

 

例えば、イギリスでは20世紀末までは、家庭医制度が導入され、自治体が一般医(GP)を、地区全体の家庭医として指定する制度だった。国民からの不満がつのり今はこの家庭医制度も改革されてきているが、ほんの近年までプライマリー治療のドクターは自由に選択することができなかった。

フランスでは、基本的にフリーアクセスだが、開業医の診療を経ずに病院で初診を受けると医療保険の給付率が引き下げられるという制度がある。

欧米諸国では、程度の差あれ、初診は地域の診療所にかかることが定着しており、日本のように初診から病院も含む選択肢を持つことはないようだ。

 

日本では病院・診療所側からみても、外来・入院双方での収益確保モデルも持つことができる。人気病院での混雑や診療時間の短さ等の弊害はあれど、医師を自分で選ぶことができる自由が与えられているというのは、ポジティブな権利保障であると評価できるかもしれない。